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クリニック管理栄養士の活躍事例 クリニック管理栄養士の活躍事例

森口クリニックさま

 当院は、内科一般から循環器専門医療までの幅広い診療体制に加え、

心臓病でも安全に運動療法ができる「心臓リハビリテーション」(以下心リハ)を行っています。

循環器専門医・看護師・理学療法士・管理栄養士が常駐し、併設する専用運動施設(87m2)で

「疾患をもちながらもその人らしく、元気で長寿を享受できる」ようにチーム医療で実践しています。

管理栄養士としての業務は、栄養食事指導だけでなく、

心リハ、日常診療の検査・診療補助、受付を担当しています。

心リハは、心臓の病気を持った患者様が、体力を回復し家庭生活や社会生活に復帰するとともに、

再発や再入院を防止することを目指して行う重要なプログラムです。

運動療法として身体にアプローチしながら、心身の状態を把握すると共に日常生活の過ごし方や食事についても

一緒に考えます。

そして信頼関係の構築に努めて個別栄養食事指導につなげています。

近年増えつつある、高齢・多疾患合併心不全例は、サルコペニア・フレイルへのリスクも高いです。

今ある筋肉を維持できるように、体組成計(INBODY®︎)にて下肢筋肉量を測定し、

運動と食事の両面からサポートをする「リハビリ栄養」にも力をいれています。

これはQOLの向上や健康寿命の延伸を目指す「地域医療」には大変重要な要素なのです。

生活習慣を変えていくことは簡単ではありませんが、心リハ患者様への指導経験は、

生活習慣病の患者様への栄養食事指導にも大変役立っていると実感しています。

また検査準備や診療補助を担当し、受付では、窓口・電話対応、会計清算をしています。

各業務で患者さんと関われるため、その方のキャラクターだけでなく、

生活環境、習慣、その人の長所(リソース)を聞き出す機会があり、

食生活での課題や介入への糸口が発見しやすくなり、栄養食事指導の効果向上に一躍かっているのです。

同時に、他の職種と関わることで、検査の必要性や結果の伝え方、患者さんへの気配りや観察力など、

学べることが多く、お互いを尊重する場にもなっているのです。

実際の栄養食事指導では、各業務を通じて得られた個人のリソースや生活背景を尊重し、

解決方法を一緒に考えていくことを心掛けています。

さらに行動変容ステージに合わせた声掛けと目標設定を繰り返しながら、情報提供や提案を行っています。

行動変容には長い時間を必要とすることも多く、継続的に関われる地域クリニックでの役割は大きいです。

今後も患者様に寄り添った支援を続けられるよう、個々の関わりや多職種連携を大切にし、

地域のニーズに向き合っていきたいと思います。

森口クリニック

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